

イタリア、トスカーナ州のピストイアの丘に広がるアルティミーノ地区一帯。メディチ家との由来は深く、16世紀にはCosimo I(コジモ一世)がこの地の農園と森を購入し、狩猟を楽しんでいました。そして彼の息子Ferdinando I (フェルディナンド一世)は、景色の素晴らしさに惚れ込んだあまり、建築家Bernardo Buontalenti(ベルナルド・ブォンタレンティ)に設計を依頼し、1596年、この土地にヴィッラを建設しました。Cosimo II(コジモ二世)がイタリア初の上質ワイン、カルミニャーノを作り出したのも、このヴィッラでした。
時のトスカーナ大公 Cosimo III de' Medici(ゴジモ三世)は1716年7月18日、カルミニャーノ・ワイン協会の発足を交付し、そして同年9月24日には4つの優秀ワイン生産地域の境を制定しました。これによってカルミニャーノは大公保護の下に置かれましたが、この公布は現在のD.O.C.GやD.O.C制度の先駆けとなったものであったのです。

現在でもヴィッラ一帯には緑の木々、葡萄園、オリーブ園、そしてどこまでも青い空が広がり、ここで狩猟を楽しんだメディチ家の当時の繁栄を十分享受することができます。 別荘はまた、そのユニークな設計から、"メディチの100の煙突館"という愛称でも親しまれています。 敷地内に広がる70ヘクタールの葡萄畑では、サンジョヴェーゼ、カベルネ・ソーヴィニョン、カナイオーロ、トレッビオーロ、サン・コロンバーノ、マンモーロ、オッキオ・ディ・ペルニーチェなどの葡萄が生産され、ここから最高のクオリティーを誇るトスカーナの伝統的ワインおよびインターナショナルなワインのラインを産出しています。
